腰を据えて働く
「5年、10年と腰を据えて働いてほしい」
私が実際に面接で言われた言葉です。
とても素直で嘘の付けない性格である私には、自信満々に「はい!」と言うことはとてもじゃないけど出来ません。
「もし採用になれば長く働こうとは思っています」という「面接でやってはいけない返答パターン100」の15番目くらいに記載されているような返答になってしまいました。
私は職を転々としてしまっているので、面接官的にはここを確認したかったようですね。
私は腰を据えて働くということに恐怖すら感じます。
「もし合わない仕事だったらどうするんだろう」
「合わない上司だったらどうするんだろう」
「とにかく病んでしまうくらいなら辞めた方がいいじゃん」
といった具合です。
腰を据えて働くということに一体どういったメリットがあるのでしょうか。
私なりに考えてみました。
・長期間働くのでその会社の仕事に慣れる
・会社の中の人間関係に慣れる
・特殊な技術の必要な仕事であればスキルが身に付く
・厚生年金などの社会保険や、信用などの世間体的な事
これくらいですかね。
まぁメリットらしきものはあると言えばあります。
この中で私が惹かれる事と言えば、厚生年金と社会的な信用くらいですが。
あと保険料が会社と折半なのも大きいですね。
ここ7,8年風邪すらろくに引いていない私には、国保はちょっと高過ぎます。
メリットを書きましたので、ではここからは私が考える「腰を据えて働く」ということのデメリットを書いていきます。
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逃げ切れる世代ではない
そもそもあと10年~15年くらいで定年するような人達以外は基本的に「逃げきれない世代」です。
私は今27歳ですが、完全に「がっつり逃げ切れない世代」であるということです。
少子高齢化、人口の減少、労働人口の減少、人手不足やグローバル化による外国人労働者の増加、ロボットやAIによる仕事の代替、社会保険料の増加・・・。
色々な要因があり過ぎて、上げだすとキリがないくらいです。
私達はまだまだこれから何十年もこれらと戦っていかなければならないのです。
その中で「腰を据えて働く」ということがメリットになるのは、優秀なごく一部の人か、「当たり」の会社に勤めるこれまたごく一部の人、だけではないかと予想しています。
私を含めた大半の一般市民は、時代に合わせて働き方を変えていくことになるでしょう。
それが嫌なら、働き方を作る側になるしかないですからね。
「腰を据えて働く」ということが、人を土地に縛り付け、人を会社に縛り付け、同じ人間関係の中に縛り付ける。
結果的にこういったことになってしまうのではないかと思います。
そもそも会社が無くなる
上の話の続きになりますが、これからはロボットやAIの発達と普及により、どんどん仕事も会社も無くなっていきます。
もちろんそれによって新しいビジネスも生まれることになるんですけどね。
腰を据えたところで、そもそもリストラされたり倒産することも十分あるよ、ということを頭に入れておかないといけませんね。
合言葉は、
「いつまでもあると思うな会社と仕事」
です。
アイデアと実行力
これから必要になってくるのは、実際に行動する力です。
変化を起こしていける人が有利になる時代ですから。
今でもすでにそうですよ。
ユーチューバーなんてまさにそうじゃないですか。
大半の人が見ているだけです。
実際に行動に移すのは、本当に一部の人だけです。
アイデアの価値は下がってきています。
ネット上にもいくらでも転がっていますから。
オリジナルなアイデアを持って、実際に行動をして変化を起こしていける人が、これからの時代のすごい人になっていくと思います。
最後に・・・
今回のテーマは「腰を据えて働く」ということへの、メリットとデメリットでした。
メリットに関しては、よくよく考えると、労働者にではなく会社に対してのメリットなんですね。
その対価として、毎月給料を払ってくれているということなのです。
腰を据えて働きたい人は働いたらいいと私は思います。
ですが合言葉は、「いつまでもあると思うな会社と仕事」です。
毎日少しずつでもいいので、自分の意見を持って、「自分にしか出来ない仕事」をしていくべきだと思います。
それこそがロボットやAIとの差別化への、最初の一歩になるのですから。