キッズウィークの実施
政府が来年の4月から、「キッズウィーク」という新たな大型連休の設立を目指しているということが、最近ニュースになりました。
夏休みなどの長期の休みを一部短縮して、その短縮した分をその前後の今まで平日だった週に休みとして入れるとのことです。
前後の土日も合わせて、最大9連休が取得できるように目指していくとのこと。
またそれと同時に有給休暇の取得を促すとともに、観光需要を分散して地域の活性化もはかる狙いがあるそうです。
以上ざっくりと、「キッズウィーク」についての説明から入りました。
今日何気なくスマホで、この「キッズウィーク」についてのニュースを見たもので、色々と私が感じたことを書いていきます。
私はレジャー施設での勤務経験が多いので、サービス業の中の人としての視点からも見ていきましょう。
休める企業がどれだけあるのか
まぁ学校は休みに出来たとしまして、ですが大人達が休めなければ、連休を分散させる意味は一気に無くなります。
親が休めないのであれば、今まで通りのGWやSW(シルバーウィーク)の休暇の取得の推進を呼びかけていけばいいと思います。
ほんとちゃんと休める企業がどれだけあるだって話ですよね。
いくら政府が「大型連休作ります!!」って言ったって、そんな簡単には休めないのが現実でしょう。
これでみんな休めるなら、そもそも有休だって今でももっと取れるでしょうし、結局自達の会社の都合だけで休めませんよね。
お客さんなり、取引先なりがあるんですから。
「子供は休みだけど、親は休みはならない。」
もしもこうなった時、企業の中は大変でしょう。
・特に共働きの世帯は、少なくてもどちらかの親が休んで子供を見ないといけなくなる。
↓
・その結果、残った従業員の働く負担が増える。
↓
・休んだ人も、申し訳ない気持ちが残るので、そんなにはお出掛けしたりは出来なくなる。
ネガティブに考えすぎかもしれませんが、こんなことが起こる可能性だってあると思います。
観光需要の分散どころではありませんね。
「田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に行く」が、せいぜいベタな選択肢かなというところではないでしょうか。
サービス業の現場
サービス業的には、見る人の立場によって感じ方が変わってくるでしょう。
・売り上げなどを管理している立場の人
「おっ!これは稼ぎ時が増えるかもしれんなぁ。何か子連れを集客するイベントでも考えよう!」
・サービスの現場の人
「まじか!勘弁してよ。子供休みなら主婦のバイトは来れないし、平日で大学生や高校生のバイトも来れるか分からないし、社員の休日出勤が増えるだけだよ、、、」
あくまで私の想像ですが、けっこうリアリティはあると思います。
ニュースを見る限り、「休み方改革」を進めるのも目的の一つとのことですが、これで休めるようになるのは、本当に一部の会社だけでしょう。
サービス業も、日本が世界に誇る仕事の一つではないのでしょうか。
サービス業で働く人達も、「お・も・て・な・し」がちゃんと受けれるように、システムを考えてほしいなと思います。
(とは言っても、これを本当に考えないといけないのは、政府ではなく企業なのでしょうけど)
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キッズの名は不要
てか「キッズ」って、要らないと思うんですが。
「学校休暇」ではなく、「大型連休」ですよね。
休み方改革や地域の観光需要の活性化も目指しているんですよね。
なぜ「キッズ」の旗を掲げる必要があるのでしょうか。
「有休ウィーク」でいいじゃないかと思います。
(それくらいのインパクトがないと、多分スルーされて終わりそう笑)
ニュースを見る限りでは、子供の為だけでは無くて、働く人や、地域経済や観光業などにも、良い影響を与えようとしている様に感じたんですが。
自分達の意志で、子供を持たないと選択している夫婦もいます。
「休めない人もいるのに、自分達は休んで悪いな、、」と感じてしまえば、消費行動も抑えてしまうと思います。
色々と目的があって、休みを分散することはいいでしょう。
ただ「キッズ」の文字はそこに必要なのかと私は感じます。
最後に・・・
以上が、「キッズウィーク」に対する私の感想でした。
プレミアムフライデー的な感じで、よく分からない内に終わってしまいそうです。
ただ本当に学校の休みをずらすことが出来たのであれば、間違いなく影響はあるでしょう。
学校が休みになれば、人の動きは変わってきますからね。
サービス業の現場は大変でしょうね。
どうやって人手を揃えようか頭を抱える人が増えていきそうです。
早ければ来年度の実施を目指すとのことです。
引き続き、動向を見守りましょう!