大げさに言うと幸せだ!
車で2時間弱の通勤をしている。
私はいわゆるフリーターなので、雇用形態はアルバイトである。
「なんでそこまでして通ってんの?」と聞かれることもしばしばあるのだけれど、正直私の中にもそこまではっきりとした答えは持ち合わせてはいない。
もちろん生活のためにお金を稼ぐ必要は少なからずあるし、単純に「お金のため」と言う理由ももちろんある。
ただ、「理由はそれだけではない」というのは自分でもはっきりと感じている。
仕事の時間とは関係ないことだけれど、「移動」が好きだということも、わざわざ車で2時間弱をかけて通勤する理由の一つだと思う。
移動は楽しい。
移動というよりは「ドライブ(つまり運転)」なのかもしれないけれど、家で一人で悶々と悩んでいたことも、移動をしながら運転に集中する頭の片隅で考えることによって、余計な思考が取り払われてシンプルな答えを出せる瞬間がある。
家であーだこーだと悩むのも、案外嫌いではないのだけれども、たまには外で移動をしながらあーだこーだと思いを巡らせるのも、自分にとって大事な時間であると感じている。
その日は涼しい朝だった
と、まぁここまで「移動」についてずっと書いてきたのだけれども、今回のテーマは「移動について」ではない。(笑)
上は全て前置きで、ここからが本題である。
8月下旬の朝の通勤時、その日は珍しくとても涼しい朝だった。
車の外温計、道の温度計も、ともに21℃を表示していた。
家は都市部で、職場は超田舎である。(笑)
なので道を進むにつれて、どんどん山の中に入り、田舎の風景になっていく。
完全に山道に入ったところで、「今日は涼しい朝だなぁ」と家を出た時から感じていた私は、ここで思いきって車の窓を全開にしてみた。
(普段車の窓は全然開けません。虫とか入って来るし、音漏れも気になるので)
窓を開けて入ってきたその朝の風は、とんでもなく涼しい爽やかな風だった。
「うわー!」運転しながら私は、自然の風を感じてテンションの上がるという、今まで生きてきた中で全然体験したことのない感覚を味わっていた。
「大げさに言うと感動だな!!」そんなことを思いながら、不思議と幸せな気分で朝の山道をご機嫌に通勤していました!
感じる心を無くしたくない
別に初めて通る道でもなければ、朝の涼しい日も出勤だって、別に初めてでも何でもありません。
もう何回も何回も通勤している道の、何回も何回も通勤してる時間帯です。
何でその日に限って、朝の風をとても爽やかに感じたのかは、正直あまり分かりません。
ただ私が思うのは、「自然の風を感じて、それで幸せだなっ!って思う心」を無くしたくない、ということです。
私は普段から、あまり感動とかしない人間です。
映画とか見て泣いたこともありません。(これを言うとすごく冷たいって思われる笑)
自分でも「これが自分だから」って分かっていたのですが、そんな自分が朝の涼しい風を感じただけで、「感動だな!」って思えてご機嫌になれたということは、28年間生きてきた中でも大きな発見なのであります。
未来はどうなるか分からないので、もしかしたらこの先「満員の通勤電車」に乗る日が来て、朝の自然の風の涼しさも忘れてしまうのかもしれません。
ただ私は、今の私は、あの日の朝の風から感じた爽やかな幸せを、これからも無くさないで生きて行こうと思います。
(写真は四国の山です。通勤は関係無い笑)
イマキミ!