「30代なのに、全然お金が貯まらない……」
給料をもらったときは「今月こそ少し残そう」と思っている。
ところが月末になると、口座にはほとんど残っていない。
一応、普通に働いている。
特別ぜいたくをしているつもりもない。
高いブランド品を買っているわけでもない。
なのに、なぜかお金がない。
そして給料日前になると「また今月も貯金できなかった……」と少し落ち込む。
そんな経験はないでしょうか。
20代の頃なら「まだ若いし、そのうち貯めればいい」と思えたかもしれません。
でも30代になると、少し焦ってきます。
周りを見ると、結婚している人もいる。
家を買った人もいる。
子どもがいる人もいる。
「貯金500万円あるよ」なんて話を聞くこともある。
SNSを見れば、投資や資産形成の話ばかり。
そうなると「自分だけ何も準備できていないんじゃないか」と不安になってしまいます。
でも貯金できない原因は、単純に「浪費しているから」とは限りません。
むしろ問題なのは、お金がどこへ消えているのか、自分でもよく分かっていないことだったりします。
この記事では30代で貯金できない理由と、これからお金を貯めていくために見直したいポイントについて考えてみます。
30代なのに貯金できないのは珍しいことではない
まず最初に言っておきたいのは「30代なのに貯金できない=ダメな人」ではないということです。
家賃が高い。
車が必要。
仕事の収入が少ない。
親への仕送りがある。
子どもにお金がかかる。
奨学金やローンを返している。
人によって事情は違います。
同じ30代でも、毎月自由に使えるお金はまったく違います。
だからネットで見かける「30代の貯金額」と自分を比べすぎる必要はありません。
とはいえ「このままではまずいな」と感じているなら、一度自分のお金の使い方を見直してみる価値はあります。
30代でお金が貯まらない7つの理由
1.残ったお金を貯金しようとしている
これはかなり多いパターンです。
給料が入る。
生活費を使う。
欲しいものを買う。
外食する。
遊ぶ。
そして月末に残った金額を貯金する。
この方法だと、ほとんど残らないことがあります。
人間は不思議なもので、口座にお金があればその範囲で生活してしまいます。
10万円あれば10万円使う。
20万円あれば20万円使う。
だから「余ったら貯金」ではなく「先に貯金」に変える。
例えば給料日に3万円を別の口座へ移してしまう。
残ったお金で生活する。
たったこれだけでも、かなり変わります。
2.毎月の固定費をあまり気にしていない
節約というと「コンビニで買うコーヒーを我慢する」「外食を1回減らす」というイメージがあります。
もちろんそれも大切です。
でももっと見直しやすいのが固定費です。
例えば、
- スマホ料金
- 保険
- サブスク
- 家賃
- インターネット料金
- 車にかかる費用
など。
毎月1万円減らせれば、年間で12万円。
一度見直してしまえばその後も効果が続きます。
「毎日100円節約する」より、「毎月1万円出ていく仕組みを見直す」ほうが楽なこともあります。
3.小さな出費を軽く考えている
「今日は疲れたからコンビニ」
「今日は面倒だから外食」
「これくらいならいいか」
こういう小さな出費は、一回だけなら大した金額ではありません。
問題は、それが毎日のように積み重なることです。
例えば1日1,000円。
1か月なら約3万円。
1年間なら約36万円です。
もちろん毎日1,000円使うことが悪いわけではありません。
大切なのは「自分は何にお金を使っているのか」を知ること。
1か月だけでも家計簿や家計管理アプリで確認してみると「え、こんなに使ってたの?」という項目が見つかるかもしれません。
4.「自分へのご褒美」が増えている
30代になると、仕事で責任が増えたり人間関係で疲れたりすることもあります。
「今週頑張ったから、ちょっといいものを食べよう」
「ボーナスが出たから買っちゃおう」
「最近仕事が大変だったし旅行に行こう」
こういうお金の使い方自体は悪くありません。
むしろ、楽しむためのお金も必要です。
ただ「頑張ったから使う」が毎週、毎月続いていないかは一度考えてみてもいいでしょう。
節約ばかりの生活もつらい。
だから「使ってはいけない」ではなく「使うところを決める」という考え方がおすすめです。
5.周りの生活に引っ張られている
意外と見落としやすいのがこれです。
友達が旅行に行っている。
同僚が新しい車を買った。
SNSでみんなが外食している。
そうすると「自分もこれくらいしないと」という気持ちになる。
でも人によって収入も貯金も生活環境も違います。
他人の生活水準を、自分の基準にする必要はありません。
「みんなが持っているから買う」ではなく「自分は本当に欲しいのか」と一度考える。
それだけでも無駄な出費は減らせます。
6.そもそも「何のために貯金するのか」が決まっていない
これも結構大きいです。
「とにかく貯金しよう」
だけだと、途中で疲れてしまいます。
100万円貯めた。
じゃあ次は200万円。
200万円貯めた。
じゃあ次は300万円。
もちろん、それでもいい。
でも、「転職するときの生活費にする」
「車の買い替えに使う」
「引っ越し資金にする」
「将来のために残す」
など、目的があると貯金は続けやすくなります。
お金を貯めることそのものを目的にするのではなく「自分が安心して生活するためのお金」と考えると、少し気持ちも変わってきます。
7.収入に対して生活水準が上がりすぎている
給料が上がった。
ボーナスが増えた。
転職して収入が増えた。
普通なら貯金も増えそうです。
ところが、「少し広い部屋に引っ越す」
「車をいいものにする」
「外食を増やす」
「旅行を増やす」
と、生活水準まで一緒に上がっていく。
すると収入が増えたのに貯金は増えません。
これは決して悪いことではありません。
収入が増えた分、生活を豊かにするのもお金の使い方です。
ただ収入が増えた分を全部使わないという意識は持っておきたいところです。
例えば給料が月3万円増えたなら「1万円は貯金、1万円は投資、1万円は自由に使う」というように分ける方法もあります。
30代から貯金を始めるなら、まず「1万円」でいい
「毎月5万円、10万円貯金しないと意味がない」と思ってしまう人もいます。
でも、最初から大きな金額を目標にすると続きません。
まずは1万円でもいい。
毎月1万円なら、1年間で12万円。
3年間なら36万円です。
そこから、1万円 → 2万円 → 3万円と少しずつ増やしていけばいい。
大切なのは「毎月貯金する」という習慣を作ること。
一度習慣になってしまえば、金額を増やすのはそれほど難しくありません。
貯金できなくても「節約」だけに頼らない
ここまで読むと「結局、我慢して節約しろってこと?」と思うかもしれません。
でも私はそうは思いません。
30代で大切なのは支出を減らすことと、収入を増やすことの両方です。
毎月2万円節約する。
そして転職や資格、副業などで月2万円収入を増やす。
これなら、家計全体では月4万円の改善になります。
もちろん転職や副業は簡単ではありません。
無理に始める必要もありません。
でも「もっと節約しなきゃ」と自分を追い込む前に、「そもそも収入を増やす方法はないかな?」と考えてみるのも大切です。
30代で貯金できないことより、何も見直さないことのほうが怖い
30代で貯金が100万円しかない。
200万円しかない。
あるいはほとんどない。
それだけで人生が決まるわけではありません。
30代ならここから先もまだ長い。
月に少しずつでも貯めていけば5年、10年で大きな差になります。
だから「自分は貯金が少ない」と落ち込むだけではなく、「じゃあこれからどうする?」と考えてみてください。
給料日に先取りで1万円貯金する。
使っていないサブスクを一つ解約する。
1か月だけ家計簿をつけてみる。
コンビニに行く回数を少し減らす。
収入を増やせる仕事がないか調べてみる。
大きなことをしなくてもいい。
一つ変えるだけでもいいんです。
お金は「貯めた額」だけではなく「これからどうするか」が大切です。
30代になると、どうしても他人の貯金額が気になります。
「自分は遅れているんじゃないか」
「もっと貯めないとまずいんじゃないか」
そんな不安になることもあるでしょう。
でも過去のお金は変えられません。
20代で貯金できなかったとしても「もっと早くやっておけばよかった」と後悔し続ける必要はありません。
今日から始めればいい。
毎月1万円でもいい。
300万円ある人は、300万円を土台にすればいい。
まだ100万円しかない人は、100万円から始めればいい。
大事なのは「今いくら持っているか」だけではなく、「これからどうしていくか」です。
お金の問題は一気に解決するものではありません。
でも毎月少しずつ変えていけば、1年後の自分は今より少し安心できるかもしれない。
そして5年後には「あのとき始めておいてよかったな」と思えるかもしれません。
30代は決して遅すぎる年齢ではありません。
むしろこれからのお金との付き合い方を考え始めるには、ちょうどいい時期なのだと思います。