「スマホを落としただけなのに」のネタバレと感想!
今回は2018年11月2日(金)から公開されている映画、「スマホを落としただけなのに」の感想とネタバレを書いていきます!
スマホを落としたことによって思いもよらぬ事件に巻き込まれていくという、誰でもスマホを持っている現代社会に対してメッセージ性の強い映画になります。
監督は中田秀夫さんです。
呪いのテープを題材にしたホラー映画「リング」シリーズの監督です。
「スマホを落としただけなのに」は決してホラー映画ではありませんが、事件に巻き込まれていくシーンなどで少しホラーのようなドキドキとするシーンもあります。
途中少し怖いシーンもありますが、ホラー系が苦手な方でも楽しめる映画だと思います。
まずはこの映画を見た感想からです!
なおこの記事にはネタバレが含まれます!
ネタバレを見たくない方は注意してくださいね!
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映画の感想!
映画を見た一番の感想は、「先が読めるなぁ」ということです。
ところどころ伏線やその回収、見ている人への裏切りなどがあったのですが、私的にはけっこうベタな展開ばかりでした。
映画を見ながら「あーその犯人は替え玉だよね。うん、やっぱりそうだったね。」といった感じでした。(笑)
また話の設定などが上手く出来過ぎていて、感情移入しながら見るというタイプの映画ではないと思います。
もちろんスマホを落とすということは誰にでも起こり得ることですし、それによって何かしらの被害を受けることもあり得る話です。
ですがこの映画のようなことが自分の身に起こる人はまずいないでしょう。(笑)
簡単にまとめると出来過ぎた話でベタな展開が楽しめる映画です!
それではここから先はネタバレです!
ネタバレしたく無い方はご注意ください!!
(なおここから先は映画を見た私の記憶を頼りに書いていきます。大部分は正しいのですが、もしかすると細かい部分で若干の記憶間違いがあるかもしれませんのであしからず!)
登場人物の解説とネタバレ!
まずは登場人物のネタバレをしていきます!
稲葉麻美と山本美奈代の関係を理解するのが少し難しいかもです!
できるだけ細かく説明します!
・富田誠(田中圭)
稲葉麻美の彼氏のサラリーマン。
この富田誠と稲葉麻美(北川景子)この2人のカップルが主人公。
一生懸命だが少し抜けてるところもある。
スマホを落とした(落としたというかタクシーに忘れた)張本人。
この人がスマホを落とさなければ事件に巻き込まれることは無かった。
・稲葉麻美(北川景子)
富田誠の彼女で元同僚で派遣のOL。
彼氏の富田誠がスマホを落としたことにより、事件に巻き込まれていく。
最終的に犯人に拘束されて殺されるギリギリのところまでいく。
富田誠にプロポーズされるが、本当は嬉しいもののはっきりと返事をすることができない。
実は本当の稲葉麻美は昔に亡くなっており、ルームメイトの山本美奈代が入れ替わっていた。
つまりこの稲葉麻美は「元・山本美奈代」である。
・昔の(本当の)稲葉麻美
こちらが本当の稲葉麻美。
北川景子になる前の稲葉麻美。
山本美奈代とは境遇も似ており姉妹のような関係のルームメイト。
株式投資にハマっており、ルームメイトの山本美奈代の名義のカードで多額の借金をしていた。
山本美奈代に借金を背負わせ、そのせいで仕事も失わせ、また武井雄哉に遊ばれ不幸のどん底にいる彼女に責任を感じる。
そこで山本美奈代に姿を似せ、山本美奈代のスマホと保険証を持ち、山本美奈代になり代わって自ら命を絶つ。
・山本美奈代(北川景子)
「現・稲葉麻美」である。
昔(北川景子ではない時の)の稲葉麻美は株式投資にハマっており、山本美奈代(現・稲葉麻美)の名義のカードで多額の借金をしていた。
稲葉麻美に借金を背負わされ、取り立てが会社にいったせいで仕事を失い、また好きだった武井雄哉にはただ遊ばれ妊娠の末中絶を経験する。
不幸のどん底にいた山本美奈代は、ふと「私の人生返してよ!」と稲葉麻美に言ってしまう。
その言葉に責任を感じた稲葉麻美は、山本美奈代になり代わって自殺。
山本美奈代は人生をリセットし、整形をして稲葉麻美として生きていくことにする。
・浦野善治(成田凌)
インターネットセキュリティー会社の戸部の後輩という設定だが、実はこの人が映画内の一連の事件の犯人。
富田が落としたスマホを拾い、データを抜いてスマホを裏で監視している。
また戸部の後輩という設定は嘘で、戸部という人物も浦野が作った架空の人物。
幼い頃母親に虐待されて育っており、そういった境遇から長髪の黒髪の女性に対して執着するようになる。
廃園した遊園地に一連の事件で使用した隠し部屋を持っていたが、位置情報アプリにより富田誠に場所を特定され、また警察にも場所を特定され、取っ組み合いの末に逮捕される。
・加賀谷学(千葉雄大)
元プログラマーの新人の刑事。
映画内の一連の事件をベテラン刑事の毒島と共に担当する。
体力も無く初めは頼りにならない感じだが、捜査を共にする中で徐々に毒島も加賀谷のことを認めていく。
元プログラマーらしく、インターネットなどの知識を活かして犯人(浦野)に近づいていく。
犯人の浦野と同様、加賀谷も幼少期に母親に虐待されていたような描写がある。
最後の廃園した遊園地に辿り着くシーンでは、幼い頃の思い出がキーとなって遊園地に辿り着いている。
・武井雄哉(要潤)
仕事の出来るプレイボーイの商社マン。
既婚者だがそれを隠して女の子と遊んでいる。
山本美奈代(現・稲葉麻美)も遊び相手の1人だった。
富田がスマホを落としたことにより、プレイボーイという自身の秘密をばらされることになる。
・毒島徹(原田泰造)
加賀谷の先輩のベテラン刑事。
昔ながらの刑事といった感じで、最初は頼りない加賀谷のことを認めていない。
頼りない部分もあるが、インターネットに知識があり頭も切れる加賀谷を徐々に認めていく。
最後のシーンで加賀谷にナイフを突きつけた犯人(浦野)の腕を拳銃で撃つ以外、特にこれといった出番はない。
・小柳守(バカリズム)
富田と同じ会社(部署は違う)で稲葉麻美の元同僚。
常務の娘と結婚する予定。
稲葉麻美のSNSにしつこくデートの誘いを送るが、実はこれはアカウントをコピーした犯人の浦野の仕業。
稲葉麻美に対するストーカーの疑惑を持たれるが、本人は別に何も悪いことはしていない。
富田がスマホを落としたことによる被害者の1人だと言える。
・大野俊哉(酒井健太 アルコ&ピース)
前科もあり当初一連の事件の犯人と疑われるが、ただネットを使って悪いことをしていただけの人。
もちろん犯罪者であることは間違いない。
序盤で間違えて逮捕されて以降は登場することは無い。
・杉本加奈子(高橋メアリージュン)
稲葉麻美の同僚で友達。
何かあったら加奈子に相談している。
ただ稲葉麻美と山本美奈代の正体は知らない。
SNSに日常をアップするのが日課。
普通に良いお友達。
・天城千尋(筧美和子)
富田が家庭教師のアルバイトをしていた時の教え子。
富田に少し気があるような描写がある。
犯人(浦野)に乗っ取られた富田のスマホから気のあるメッセージを受け、酔っぱらって富田に会いに行ったところを稲葉麻美に目撃され勘違いされる。
いざこざにただ巻き込まれただけの人。
~登場人物では無いけれど…~
・ソーシャルブック
映画内で登場するSNS。
TwitterよりはFacebookに近い感じのSNS。
富田がスマホを落としたことにより、何人かのソーシャルブックが乗っ取られることになる。
・レオ(名前が間違ってたらすいません!)
映画内に登場するスマホの音声認識機能。
要するにOKグーグルやsiriの映画版。
最後のシーンで犯人に手足を拘束された稲葉麻美は、このレオによって富田誠に電話をかけることに成功し、富田は稲葉麻美の位置情報を掴むことができた。
登場人物の解説は以上になります!
最後はストーリーのネタバレです!
大まかなストーリー、話の進行を中心に書いていきます!
記憶が頼りなので、ところどころ抜けていたり順番がずれているポイントもありますがあしからず!
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映画のストーリーネタバレ!
富田は得意先へのプレゼンのためタクシーで移動していた。
途中渋滞に巻き込まれた富田は、途中でタクシーを降りて得意先へと向かう。
慌てていた富田は、その時にタクシーの車内にスマホを忘れて行ってしまう。
遅刻はしたもののプレゼンは無事に終了することができた。
富田の恋人の麻美は富田に連絡がつかないことで不安を抱く。
時間をおいて改めて富田に電話すると、「富田のスマホを拾った」という人物と電話がつながる。
その人物は親切にも「カフェの店員にスマホを預けておくから受け取ればいい」と言う。
富田の会社のデスクにメールを送った麻美は、仕事後に富田と2人でカフェにスマホを取りにいく。
富田はもうスマホを落としても困らないように、麻美とお互いのスマホに位置情報アプリをインストールする。(これが最終的に麻美を助けることになる)
(なおこのスマホを拾ったのが犯人の浦野で、もうこの時点で富田のスマホのデータは全て抜き取られている。
幼少期に虐待されトラウマのある浦野は、この時点で長髪黒髪の麻美にターゲットを絞っている。
またこれ以降の富田のスマホの操作は全て監視されており、浦野は2人の行動を常にチェックしている。)
とある山奥で身元不明の女性の遺体が見つかる。
そこには毒島と加賀谷の姿があった。
黒髪の長髪が刈り取られた遺体は、付近から複数見つかった。
警察は総力を上げて捜査を行う。
麻美は富田からプロポーズを受ける。
麻美は富田のことは好きだが、少し時間がほしいという。
何やら実家のことで気になることがあるようだ。
後日麻美は友人の加奈子とランチ。
富田からプロポーズを受けたことを話す。
またそこで加奈子の勧めもあり、久しぶりにソーシャルブックに写真をアップする。
写真のアップと同時に多くの友達申請がきて驚く麻美。
警察の捜査は難航している。
ただ加賀谷の知識と勘の鋭さで少しずつ犯人に近づいていく。
また加賀谷も幼少期にトラウマがあるような描写がある。
その頃富田や麻美は注文した覚えのないネットショッピングや、送信した覚えのないメッセージなどに悩まされていた。
小柳(浦野の偽アカウント)からのしつこいメッセージがくるのもこの頃から。
これらは全てスマホのデータを抜き取った浦野によるものだった。
富田のスマホがランサムウェア(画面をロックし金銭を要求するウィルス)にかかる。
ソーシャルブック経由で戸部と知り合っていた麻美は連絡を取る。
戸部は不在で部下の浦野(犯人)がやってくる。
浦野はいとも簡単にランサムウェアを解除し、2人に対して良い印象を持たせる。
安心したのもつかの間で、相変わらずスマホ周辺で身に覚えのないことがよく起こる。
麻美は加奈子のデートの付き添いの際、まだ山本美奈代だった頃好きだった武井雄哉と再会する。
今の麻美がかつての美奈代だとは思いもしない武井は、麻美をしつこく誘い強引にキスをする。
そのシーンを浦野が撮っており、富田と麻美の関係に溝を作る原因になる。
富田と天城が一緒にいるところを目撃して、勘違いし落ち込む麻美。
またそこで麻美のスマホがランサムウェアにかかる。
またソーシャルブックに恥ずかしい写真を公開すると脅されたり、(ソーシャルブックを乗っ取った浦野によって)武井の秘密を暴露し武井に「訂正しないと法的手段を取る」とまで言われる。
追い打ちをかけられた麻美は浦野を頼る。
スマホのランサムウェアを解除した浦野は警察にダミーの犯人をメールし、麻美に「富田さんが羨ましい」という。
飲み物を飲む麻美。
そこには浦野によって睡眠薬が入れられていた。
不気味に笑い爪を噛み徐々に本性を出す浦野。
「山本美奈代とどういう関係ですか」と浦野に問われた麻美は、立ち上がるものの薬によって気を失い、ついに浦野に連れて行かれてしまう。
警察は浦野からのダミーの犯人を追いかける。
犯人の家に突撃した警察は、もうすでに自殺した犯人を見つける。
ダミーの犯人だとは知らずに、逮捕できなかったこと悔しがる毒島。
麻美が目を覚ますと、そこは一連の犯行が行われた浦野の秘密の部屋だった。
逃げようにも手足を拘束されている麻美。
自分のスマホが目に入った麻美は、スマホの音声認識機能を使って一瞬富田に電話をかけることができた。
行方不明になった麻美を心配する富田。
一瞬入った着信で、位置情報アプリにより麻美の現在地を知ることができた富田は、急いで麻美のところへと向かう。
またその頃警察も犯人はダミーだったということに気づき、真犯人(浦野)を加賀谷の知識を使って追いかけていく。
メールを送ったサーバーから麻美と浦野がいた飲食店を割り出し、監視カメラで浦野を確認し、車のナンバーを読み取るNシステムで浦野の後を急いで追っていく。
先に麻美のところに辿り着いたのは富田であった。
浦野が留守の隙に逃げ出そうとする富田と麻美。
ただ浦野は富田が辿り着くのも見越しており、廃園となった遊園地のメリーゴーランドに乗って2人の前に登場する。
富田に襲い掛かる浦野。
怪我をする富田、それをかばう麻美。
浦野は麻美と美奈代の秘密を暴露するように促す。
麻美は昔の美奈代と麻美の秘密を富田に話す。
複雑そうな表情をする富田。
そこに加賀谷が現れる。
浦野は麻美を人質にとる。
加賀谷はトラウマのことを浦野に話す。
錯乱する浦野。
取っ組み合いになる加賀谷と浦野。
ナイフが加賀谷に突きつけられる。
間一髪で毒島が拳銃で浦野の腕を撃ち、無事に逮捕し全員を助けることができた。
ただ救急車で運ばれる際、富田と麻美の間に会話は無かった。
取り調べで黙秘する浦野。
浦野は加賀谷も同じトラウマを持っていることに気付いているようだった。
病院にいる富田に加賀谷が訪れる。
証拠として預かっていた麻美のスマホを返却したいのだが麻美が行方不明だと言う。
富田は自分も行方は知らないと言うが、加賀谷は富田に麻美のスマホを渡していく。
麻美のスマホを見た富田は、麻美の自分への愛情の深さを知る。
その頃麻美は、以前富田とデートしたプラネタリウムにいた。
そして麻美の前に「ここに来れば会える気がして」と富田が現れる。
富田は改めて「新しい戸籍でスタートしよう」と麻美にプロポーズ。
富田と麻美は「スマホも一緒に買い替えよっか」と言い2人仲良く去って行く。
ここで最後のシーン。
そして2人の近くには若い学生のカップルがいた。
プラネタリウムで寝てしまった彼氏を起こした彼女。
2人も席を立つが、その床には彼氏が落としたスマホが…。
以上が、大まかなストーリーのネタバレになります!
記憶が頼りなので、順序が違っていたり、細かい部分でミスがあるかもしれません。
ですが話の流れとしてはこれで間違えない(はず)です!
なおこの「スマホを落としただけなのに」には原作もあります!
興味のある方はこちらもどうぞ!