キングダムあらすじ全巻まとめ!
マンガ「キングダム」が面白いので、全巻読んでいます。
きっかけは、アメトークのキングダム芸人でした。
アメトークきっかけにハマった人は多いのではないでしょうか。
今回はこのキングダムの、1巻~69巻までのあらすじを、ダイジェストで書いていきたいと思います。
もしあらすじで興味を持った方は、実際にマンガをそろえてみてください!
時代背景
まずは時代背景や基本的な設定を書いていきます。
舞台は中国の春秋戦国時代。
紀元前770年~紀元前221年頃の、約500年にわたる中国統一を目指した戦の話になります。
「秦の始皇帝」っていちどは聞いたことありますよね。あと万里の長城とか。
まさにこの秦の始皇帝が中国を統一する話になります。
ちなみに日本はその頃弥生時代です。「卑弥呼様ー!笑」
主な登場人物
信・・・キングダムの主人公。下僕出身の身分だが大将軍を目指そうとする。秦の国王である政の考えに共感し、共に中国の統一を目指す。飛信隊の隊長。
漂・・・信と同じ家に仕える下僕の少年。国王の政と似ていることから替え玉に使われ命を落とす。
政・・・秦の国王。のちに秦の始皇帝になる人物。国王とは言えまだ若く、物語の途中までは、丞相(王のナンバー2)である呂不韋に実権は握られている。40巻で呂不韋の反乱を制圧し、秦の実権を完全に手に入れる。
羌瘣・・・信の部隊である飛信隊の副長です。育った村の儀式の中、罠により殺された姉の仇討ちのため旅をしていた。剣の実力は信と同じかそれ以上とも。実は女の子。
河了貂・・・飛信隊の軍師。信と政とは元祖三人組。実は女の子。
昌文君・・・秦の文官で政の右腕のような存在。若いころは戦場で戦った生粋の武人。政の中国統一を信じており、政治の世界や時には戦場で政を支えていきます。見た目の通りおじさん。
呂不韋・・・秦の前国王にうまく取り入り、秦の右丞相になる。勢力はとても大きく実質的な実権は呂不韋が握っている。40巻で反乱を政に鎮圧され、ここで実権を失う。
昌平君・・・呂不韋の右腕的存在。軍略に優れ、秦国の軍の総司令でもある。政と接する中で、政の中華統一に自分の夢を重ねるようになり、呂不韋を裏切って政の側につくようになる。
李牧・・・趙の丞相。秦国の最大の脅威で、合従軍を起こした張本人。その圧倒的な戦術眼はもちろん、信と斬りあっても負けない武力も兼ね備えている。
龐煖・・・武神。趙の武人。圧倒的な武の力をもち、秦国や信達の前に何度も立ちふさがる。秦の天下の大将軍王騎とは過去に、王騎の嫁になる予定だった女将軍を戦場で龐煖に殺された因縁がある。
とりあえずこれだけ紹介しておきます。
もっともっといっぱいいるんですが、書き出したら終わらないので。(笑)
武将や地名など変換できない名前がカタカナで書いてます。
ちょっと読みにくいですがあしからず!
それではキングダムのあらすじです!
1巻~3巻『王都奪還』
中国の秦のある田舎に戦争孤児である信と漂がいた。
下僕として生活しながらも、いつの日か天下の大将軍を夢見て二人で剣の稽古に励む。
ある日通りがかった昌文君に見出され、漂だけ王宮へ連れていかれるが王の弟である成蟜の反乱に巻き込まれ命を落とす。
漂の遺言に従い、追手から逃げている政と出会った信は、漂の遺志の継いで政とそこで出会った河了貂と行動を共にする。
合流地点で昌文君らと合流した政や信達は、一刻でもはやく王宮に戻り王の座を取り戻すことにする。
だが王都を奪還出来るほどの軍勢を持たない政は、かつて400年前の秦王が国交を結んだ、秦の西の山に住む「山の民」を頼ることにする。
山の王である楊端和は政や信の説得により、新たに秦と同盟を結ぶことを決め、共に王都を奪還することにする。
王都「咸陽」を守るのは8万の軍勢。
対する山の民は3千程度しかいない。
そこで政や信と山の民らは、咸陽の援軍に来たふりをして王都の中に入り込む作戦をとることにする。
作戦通り王都の中に入り込んだ政や信らは、王弟成蟜を倒し反乱を鎮めようとする。
4巻~7巻『初陣』
途中壁が深手を負いながらも、反乱を収めることに成功した政は、王座を取り戻すことに成功する。
その功績から、土地と家をもらった信はついに下僕の身分を脱することに成功し、天下の大将軍への想いを新たにする。
河了貂と共に生活する信は体のケガも治ったところで、「魏」を攻めるための兵士募集の立て札を見る。
秦の将軍「ヒョウ公」の軍に入り、ついに信は初陣を迎える。
厳しい戦闘の中、武功を上げる信。
この初陣で今後飛信隊の副長になる羌瘣と、かつての秦の天下の大将軍である王騎と出会う。
ヒョウ公と敵の将軍である呉慶の姿を見て、信は将軍とは何かということを感じ取る。
大将同士の一騎打ちの末、魏との戦争は秦の勝利で終わった。
8巻~10巻『100人将』
先の戦の活躍により、100人将へと任命される信。
王宮では呂不韋の黒幕により、政の暗殺が企てられる。
信らの活躍により、政の暗殺は失敗に終わった。
だが信は、暗殺されそうになりながらも何も罰することのできない今の政の陣営と、呂不韋の陣営の大きな力の差を感じ取ることになる。
武力のない自分も信と共に戦いたいと思う河了貂は、昌平君の下へ軍師の修行に行く。
実力の足りなさを痛感した信もまた、かつての天下の大将軍の王騎流の手荒い修行を受けることにする。
11巻~16巻『天下の大将軍』
「韓」を攻めていた秦は、その隙を突かれ北から「趙」に攻められる。
反撃に出るにも近くの将軍達は韓へと攻めており間に合いそうにない。
そこに王騎が現れ自分が出陣するという。
政の中華統一の想いを聞いた王騎は戦場へと舞い戻ることに決めたのだった。
修行を終えた信は、百人将として趙との戦に参加する。
王騎から「飛信隊」と名付けられた100人の隊は、王騎の作戦通り敵将のひとりを討ち取る活躍を見せる。
王騎のずば抜けた戦術や、副将蒙武の活躍により敵本陣を落とすことに成功する。
本陣から逃げた敵の指揮官である趙荘を追う中、敵の総大将である武神「龐煖」が現れ敵の夜襲を受けた秦軍は、秦軍や飛信隊に大きな犠牲を出す。
その後も趙軍の罠にハマりあわや飛信隊全滅の危機に王騎が現れる。
一気に攻めに転じた王騎は、ついに龐煖と対峙することになる。
一騎打ちの末、趙の李牧に隙を突かれたこともあり、王騎は深手を負ってしまう。
何とか趙軍の包囲より脱出したものの、王騎はその矛を信に託して息を引き取る。
天下の大将軍の重みを知った信は、天下の大将軍の夢に向けこれからも進んで行くことを誓う。
17巻~22巻『山陽の戦い』
300人将へと成長した信は、各地の戦場で順調に活躍していく。
そんな中、王騎を討った李牧が秦の王都咸陽へと現れる。
秦と趙の同盟を持ち掛けた李牧は、ここで護衛兵に紛れていた信と出会う。
趙への警戒が要らなくなった秦は、「蒙驁」を総大将に魏を攻めていく。
信は同世代で同じ300人将の「王賁」「蒙恬」と競うように武功を上げていく。
自分自身も深手を負いながらも、敵主力の「輪虎」を討ち取る信。
一方秦の本陣は敵の大将軍「廉頗」に攻め込まれる。
蒙驁と廉頗はかつて何度も戦った因縁の間であり、蒙驁は一騎打ちで討ち取ろうとするものの左腕を斬りおとされてしまう。
そんな中、蒙驁の副将桓騎が敵総大将である白亀西を討ち取り、廉頗は趙軍の敗北を宣言する。
この戦のあと、羌瘣は仇討ちの旅へと出るため飛信隊を一旦脱退することになる。
23巻~24巻『軍師の初陣』
1000人将へと成長した信は、今まで戦術面を担当していた羌瘣の離脱もあり、大きくなった隊を扱いきれず連戦連敗を重ねていた。
そこに軍師にと成長した河了貂が現れ、飛信隊の窮地を救う。
正式に軍師になった河了貂のおかげで、飛信隊はさらなる活躍をしていく。
その頃趙の李牧は自身の策略と龐煖の武力により、燕の大将軍である「劇辛」を討つことに成功する。
このことが後に秦にとって「合従軍」という大きな戦につながっていく。
25巻~33巻『vs合従軍』
ある日いきなり南の大国「楚」が攻めてくる。
楚への援軍に向かう途中信らは、行進する魏の大軍を目にする。
その頃咸陽では、楚と魏への対応に頭を抱えていた。
そこに北から趙と燕の大軍が、東から韓と斉が攻めてきているという報告を受ける。
6国が同時に秦に攻めてくる、つまり「合従軍」である。
合従軍の裏で糸を引いているのは、王騎や劇辛を討った趙の李牧である。
秦は全兵力を集め、咸陽の手前の国門「函谷関」で合従軍を迎え討つことにする。
初陣と同じヒョウ公の軍に配置された飛信隊は、自分たちも傷を負いながらも敵将のひとりを討ち取る活躍を見せる。
それぞれの戦場で兵を失いながらも、秦の将軍達の活躍により函谷関を死守することが出来る。
だが敵の李牧は函谷関ではない裏道から、別動隊をあらかじめ送っていた。
別動隊の存在にいち早く気付いたヒョウ公と信らは、独断でその別動隊を追いかけていく。
別動隊との戦闘の中現れた龐煖によりヒョウ公が討たれてしまい、大きく戦力を失った信らは意気消沈しながら咸陽の手前の城「サイ」にたどり着く。
そこで目にしたのは咸陽より出陣した政の姿だった。
函谷関に全兵力を送っており、咸陽にも兵や将軍が残っていなかったため、政は自ら出陣したのであった。
李牧、龐煖ら別動隊の猛攻に耐えるサイの兵達。
ついに7日目、城門が突破されもう終わりだと思った瞬間、西の山から山の民の援軍が現れ窮地を救われた。
これ以上戦闘を続けても咸陽を落とすことが出来ないと、李牧は渋々撤退を指示する。
函谷関で戦闘している合従軍も撤退していき、つまりこの戦いは秦の勝利に終わったのである。
合従軍での活躍により特別功を受けた信は、3000人将へと昇格する。
合従軍の傷跡が残る秦国内は、各軍が復興や敵からの防衛へとあたっていた。
34巻~35巻『成蟜の反乱』
仇討ちの終わった羌瘣は飛信隊へと再び合流する。
羌瘣が戻ったことにより飛信隊はますます躍進することになる。
合従軍敗戦の責任で李牧らは左遷され、各国の軍や政治において新たな勢力の台頭が始まっていた。
秦国内でも、秦の危機を政が自ら出陣し救ったことにより、呂不韋勢力とも互角ともいえる状況になっていた。
そんな中、北東の要所屯留にて成蟜が反乱を起こしたとの知らせが入った。
1巻~3巻での反乱の後、心を入れ替え政の側についていた成蟜だけに、にわかには信じられない政。
実際成蟜は反乱を起こしておらず、呂不韋の罠にはめられていただけであった。
将軍になった壁と飛信隊は、反乱の鎮圧と成蟜の救出という難しい任務を背負い屯留へと向かう。
反乱は鎮圧したが、救いの手は一歩及ばず、成蟜は亡くなってしまう。
信は呂不韋を必ず倒し、政の下へ権力が戻るようにと決意を新たにする。
35巻~37巻『王賁の策』
一方魏では、王騎の副官だった「騰」を大将に、魏の要所である著雍を落とすべく戦闘が始まっていた。
そこに合流した信と王賁は、魏のかつての英傑、魏火龍らの参戦により苦戦を強いられる。
各隊苦戦しながらも、王賁の作戦もありかろうじて勝利し、著雍を奪うことが出来た秦軍。
その功績とその後の著雍の防衛の功により、騰は蒙武につぐ秦の2人目の大将軍に、信と王賁は5000人将へと昇格する。
合従軍の傷跡もあり、著雍の築城の費用の算出に文官達が頭を抱える中、王宮に太后(政の母)がやってくる。
太后は著雍ら一帯の金を出す代わりに、長官を自分の押す男「嫪毐」にしろと言うのである。
著雍ら一帯を支配した太后は、そこの兵や金を北の太原に集めていった。
兵や金を集めた太后と嫪毐は、あろうことか太原で「毐国」の建国を宣言してしまう。
38巻~40巻『加冠の儀』
形だけの建国などすぐ崩れるという政らの考えとは違い、毐国の反乱に乗じて秦を攻めようと考える他の各国の支持があり、毐国は着実に力を付けていた。
そんな中成人した政は加冠の儀を迎え、ついに正式に国王になろうと儀式を行っていた。
ここで毐国が反乱を起こし咸陽に向かっているとの知らせが入る。
もちろんこれは、加冠の儀の邪魔をし秦国を乗っ取ろうという呂不韋の策略であった。
加冠の儀に乗じて何かを企んでくると考えていた政は、あらかじめ鎮圧軍を用意していた。
飛信隊や合従軍で共に戦ったサイの兵らの活躍、また呂不韋の右腕であった昌平君の裏切りもあり、毐国の反乱を鎮めることに成功する。
反乱の責任より嫪毐は処刑、太后は幽閉、呂不韋もその力を失い秦の実権は完全に政の下へと戻ったのである。
41巻~45巻『黒羊の戦い』
完全に秦の実権を握った政は、本格的に中華統一への道を進むことにする。
軍総司令の昌平君と戦争状態を維持する秦の国力などを計算し、「ここから15年で6国全てを滅ぼし中華を統一する」という目標を立て、信に「秦の6大将軍の1席をつかみ取れ!」と、政は中華統一への決意を新たにしていた。
その後、趙の黒羊を攻めるため桓騎将軍の軍と合流した信は、勝つためには卑怯な手でも何でも行うという桓騎軍の戦い方に反発する。
一般民に手を出す卑怯な手に反発しながらも、桓騎軍の勝利の結果を目の当たりにする信。
大勢が負傷した飛信隊と違い、桓騎軍の戦死者の数は予想の半分以下という大勝利であった。
結果は結果でしっかりと受け止め、自分は自分のやり方で早く大将軍になるんだという決意を新たにする信。
敵総大将の「慶舎」を討ち取る功を上げながら、桓騎に反発した際の罰により慶舎を討ち取った功は相殺されていた。
信達は傷を癒し飛信隊のパワーアップのため、一度故郷に戻ることになる。
その頃咸陽では、斉の国王と李牧が訪れていた。
秦に来たかったのは斉の国王の方で、斉から秦に行くには趙を通らなくてはいけないので、李牧は斉王を無事に趙国を通す条件として付いてきたのであった。
政と斉王の話の中、政の中華統一への強い想いを聞いた斉王は、今後の秦の戦いに斉は一切関与しないとの約束を交わす。
これは口約束ではあるが、事実上の斉の降伏宣言であった。
斉王の後、李牧と対談した政は「新たな血を流すだけの中華統一は止めろ」と言う李牧の言葉に反し、中華統一への強い想いを口にする。
その頃秦のある村では、飛信隊の新兵募集の選抜試験が行われていた。
46巻~48巻『ギョウ攻め列尾戦まで』
飛信隊の新兵選抜試験では、弓矢兄弟の仁と淡を始め身体能力の高い有望な新人があつまる。
新兵の練兵も進む中、信と蒙恬と王賁は咸陽へ呼び出される。
そこで昌平君から趙のギョウ攻めの話を聞く。
そこに政も現れ、「3人揃ってこの戦で将軍になれ!」と激励される。
総大将の王翦を始め、大将の桓騎と楊端和ら含め3軍からなる20万の大軍は、咸陽を出陣する。
進行方向を途中で変更し、趙軍の目を欺く作戦は成功する。
楊端和率いる山の民軍は飛信隊と共に、趙の国門にあたる列尾を落とすことに成功する。
列尾に入場した総大将王翦は、列尾が意図的に弱く作られた城であることに気付く。
列尾を趙に取り返されると秦軍は逃げ道を失うため、王翦は昌平君の策を捨て、自身の策でもってギョウを落とすことを決断する。
王翦は列尾をあえて捨て、ギョウ周辺の小城を攻める。
小城の住民を難民としてギョウへと追い出し、趙軍が秦軍の逃げ道を塞いで兵糧攻めするように、趙のギョウを大量の難民で兵糧攻めにする作戦にでた王翦だった。
ギョウを解放しようとする趙の大軍は2つ、「リョウ陽」と「閼与」であり、王翦は軍を分けてこれらと戦うことにする。
閼与に王翦や飛信隊に蒙恬に王賁、リョウ陽には楊端和と壁、桓騎軍はギョウを包囲し続ける。
王翦は李牧は閼与の軍に入ると読み、閼与への軍が一番数の多い本命の軍になる。
王翦と李牧は閼与の手前、「朱海平原」にて向かい合うことになる!
49巻~54巻 『ギョウ攻め朱海平原の戦い』
朱海平原の戦いは初日から激戦になる。
蒙恬の策もあり圧倒したかに見えた左翼も、王翦軍第2将の麻鉱を奇策を使った李牧に討たれる。
王賁のいる右翼も激戦区となる。
リョウ陽の戦いは数の不利がありながらも、山の民軍の強さもあり優位に戦いを進めるが、敵により壁軍の兵糧庫を焼かれるなど徐々に追い詰められていく。
朱海平原では元趙三大天リン相如の側近らの出現もあり、一進一退の秦軍にとって厳しい戦いが続く。
飛信隊による奇襲など、李牧対王翦による総大将同士の策略の戦いが続く。
リョウ陽の戦いでは、追い詰められた楊端和自らおとりになる身を削った作戦により、敵の総大将ロゼを倒し勝利を収めることに成功する。
朱海平原では変わらず激戦が続いていた。 王翦軍第1将の亜光も深手を負い、減りゆく兵糧の中で秦軍は徐々に追い詰められているが、王賁や信は必死に隊を鼓舞し奮戦する。
いよいよ兵糧も底をついた13日目の戦いで王賁が瀕死の傷を負い、秦軍右翼は飛信隊を中心に戦うことになる。
その頃桓騎が包囲するギョウでは、難民に紛れた秦軍のスパイがギョウの兵糧庫を焼くことに成功する。
そして朱海平原の14日目の激戦が始まる。
55〜59巻『論功行賞』
朱海平原の戦いも最終日、ついに出陣した王翦本体など秦国の各隊は苦戦しながらも敵本陣を目指す。
しかし右翼から敵本陣を目指す飛信隊の前に龐煖が現れ、信との一騎打ちとなる。
苦戦の末龐煖を討った信。そこでの消耗により信は死の淵を彷徨うことになるが、羌瘣の命を削る禁術により何とか生還。
龐煖も討たれ秦軍に迫られる李牧、李牧は朱海平原を脱出しギョウの解放へ向かう。
王翦は精鋭部隊を率い李牧の追撃に出る。李牧がギョウに到着した時には、城を包囲する桓騎軍を倒すほどの戦力は残っておらず、ギョウを救うことに失敗する。
ギョウに入城した王翦らは、さっそく兵糧不足の問題に直面。
遅れてきた後軍も入城し、兵糧不足で飢えの中逆に李牧に包囲されてしまう。
ギョウ城攻略後の兵糧問題は昌平君も懸念しており、黄河を渡って兵糧を運ぼうとするが李牧に見破られ兵糧部隊は壊滅。
飢えによりいよいよ窮地のところに、なんと反対側の斉国から兵糧を運ぶという王翦の秘策により、兵糧不足から脱することが出来た。
その後閼与リョウ陽との連携も復活し、趙国王都邯鄲のすぐ南に秦国の楔を打ち込むギョウ攻略に成功、信らは久しぶりに秦国へ帰還する。
論功行賞によりついに信と王賁と蒙恬の3人は将軍に昇格し、信は「李」という性を得る。
一方敗戦の責任を問われた李牧は、王の継承争いにも巻き込まれ粛清されそうな中邯鄲を脱出し、司馬尚のいる青歌城へと逃れる。
60〜62巻『6大将軍復活』
秦は趙攻めにおける後方の憂いを無くすため、魏へと秦魏同盟を持ちかける。
反発する呉鳳明ら魏であったが、楚の汁虎城を共闘で落として魏へ渡すという条件に反応する。
強固な汁虎城攻めに苦戦しつつも、呉鳳明の策もあり汁虎城は陥落。ここに3年間の秦魏同盟が成った。
趙北部戦線の飛信隊では、羌瘣と同じ羌族の出身の羌礼が加入する。
羌礼は祭の中で姉妹の羌識をも倒し蚩尤となったが、精神が闇に落ちており羌瘣を殺しに飛信隊にやってくる。
羌瘣との戦いの中で羌礼は人の心を取り戻し、飛信隊の一員になる。
秦王都咸陽では、政により6大将軍の復活が宣言される。
第1将から蒙武、騰、王翦、楊端和、桓騎の5人、そして第6将は空席となり6大将軍の特権「戦争の自由」が与えられる。
63〜64巻『平陽の戦い』
趙王都邯鄲の手前、武城と平陽を攻める秦軍の王翦、楊端和、桓騎。平陽を目指す桓騎は、特に無理に前進しており、趙総大将の扈輒は15万の軍を桓騎へと向ける。
激しい返り討ちに合う桓騎軍。王賁の玉鳳軍が援軍に入るも、玉鳳軍ですら大きく壊滅する被害を受ける。
桓騎軍は側近の雷土を失うなどかなりの被害を出し、また脱走兵も多く出て壊滅的な状況となる。
玉鳳軍の後に参戦する飛信隊。王賁の助言もあり、難所の影丘を突破する。
壊滅的な状況の桓騎軍となり、扈輒が留めておいた最後の軍を飛信隊へと動かした時、なんと隠れていた桓騎軍が扈輒の本陣を急襲する。
「孫臏の兵法」により趙総大将の扈輒を討った桓騎、だがそこには多すぎる趙兵の捕虜、そして雷土を失ったことにより数万人の捕虜を全て斬首してしまう。
咸陽で捕虜斬首のことを聞いた政は、すぐに軍を起こし桓騎のいる前線へ向かう。
返答次第では斬首をする覚悟で政は桓騎と話をする。
軍師摩論の説明と扈輒撃破と功によりその場は収まるが、桓騎は政に「人に期待しすぎだ」と言う。
その後政は信と会い、趙攻略や中華統一への想いを語り合う。
扈輒が討たれた趙では、青歌城へと逃れていた李牧がついに軍総司令へと復帰する。
65巻~69巻『宜安の戦い』
扈輒撃破後、秦軍は平陽を桓騎軍、武城を王翦軍が攻略する。
その最中、王翦は平陽と武城の先に250里にもなる巨大な長城を発見する。
趙国の王都である邯鄲を守るために李牧が密かに建設していたのであった。
王翦は長城を破るのは無理と判断し、邯鄲より北の宜安を攻めることで長城に蓋をして趙国の王族の逃げ道を塞ぐことで趙を滅ぼす作戦を咸陽に進言する。
昌平君は平陽の桓騎と武城の王翦で長城を避けて北上し閼与を撃破、その後秦からの援軍と合流して宜安を攻めるという作戦を立てる。
軍全体の被害を抑えるため、王翦軍単体で閼与を攻める。
閼与には平陽の戦いで桓騎に討たれた兵の遺族達が恨みを晴らそうと戦っていた。
想定より多くの被害を出して勝利した王翦軍。
この先の宜安へは桓騎軍と飛信隊楽華軍壁軍、そして秦からの援軍のみで攻めることとなる。
秦の太原より出陣の秦北東部連合軍は何と20万の大軍であったが、趙将のジ・アガとカン・サロの策略により意図的に5万の兵のみを残して壊滅させられてしまう。
太原と宜安の中間地点で合流した桓騎軍らと5万の援軍。
予定の20万より大きく減った援軍だが宜安に向けて進軍し、まずは宜安の手前の赤麗城を壁軍が攻めるものの、何とそこはもぬけの殻であった。
李牧の策略を感じる中、そしていよいよ宜安の戦いが始まる。
桓騎連合軍は14万で宜安に向けて出陣。
李牧らは城から打って出ており、宜安手前の平野で両軍は向かい合う。
桓騎連合軍は14万、対する趙軍はなんと31万。
李牧の策略により秦軍はハメられていたのだ。
秦軍の圧倒的不利な状態で戦いは始まる。
全軍が包囲され、もはや全滅さえ見える状況。
桓騎側近や蒙恬すら焦る戦況の中、「まだ戦いは始まったばっかだ」と桓騎。
「このままでは火が消える」と火のつけどころを探す右翼の信は、なんと左翼の蒙恬の元へ飛信隊全員で移動する。
飛信隊全員で左翼に移動した信に、蒙恬は「これは李牧の描いた局面にはないものだ」と信の行動を受け入れる。
共闘する飛信隊と楽華軍は趙軍を破っていく。
このまま包囲からの脱出を図ろうとするが、趙側の青歌軍は正面からぶつかる。
趙将の楽彰、上和龍によって信と蒙恬の足が止まり、飛信隊の岳雷が討たれてしまう。
そんな中羌瘣が包囲から突破し、挟み撃ちによって信と蒙恬らも苦戦しながら李牧の包囲から脱出した。
飛信隊と楽華軍が脱出したことで、より一層包囲される桓騎軍。
焦る桓騎軍側近らの中、まだ何もしなくていいと桓騎。
李牧は「正攻法で戦えないこと桓騎の弱点だ」と話していた。
少し日が落ちてきたころ、ついに桓騎が「桓騎軍の全頭達に伝令だ」と動く。
桓騎軍は戦場の中で布陣を組み直し、李牧も見たことのない十字型の陣形を完成させる。
李牧は桓騎の陣形をハッタリだと見破るが、ここまでの戦いで日暮れになってしまい、日暮れとゼノウらの奮闘で桓騎も李牧の包囲から脱出する。
夜、李牧の包囲から脱出したものの趙軍の包囲にある信達は、桓騎軍別動隊の氾善と砂鬼一家に出会う。
そこで桓騎の過去を聞き、桓騎の怒りが全ての人間、特に虐げられし人に対して見て見ぬ振りする人間に対してであると知る。
信と蒙恬らは井闌車を持つ氾善と共闘し宜安城を攻めることにする。
宜安城を落とした信達の元へ桓騎らが入城する。
桓騎軍飛信隊楽華軍らの面々が宜安城で籠城して戦うかを議論するが、赤麗城はすでに趙軍のよって落とされていた。
籠城戦に活路はなく、宜安城の民らが避難している宜安の先の肥下城に目をつける桓騎。
肥下を目指し全軍で出陣する。
朝と共に宜安城を包囲する李牧ら趙軍。
宜安城に秦軍の姿はなく、死体を使った砂鬼一家のメッセージにより肥下城が狙われていることを知る。
平陽の戦いでの虐殺の記憶も新しい李牧らは、肥下城の民が狙われていると焦りと怒りに震える。
全速力で肥下城を目指す趙軍。
肥下城の方向に煙が見えて更に焦る。
ただ肥下城から上がっている様に見えた煙は、実は肥下城の手前の森から上がっている煙だった。
肥下城を目指し焦るあまり、趙軍は縦に伸び切っている。
なんとそこへ桓騎軍が現れ、李牧目がけて横撃を仕掛けたのであった。
ゼノウらを先頭に李牧に迫る桓騎軍。
必死に李牧の盾となる趙軍の兵士達。
ついに桓騎の剣の一振りが李牧の額を切るが致命傷には至らず、趙軍の援軍が到着し奇襲した桓騎軍は逆に窮地に陥る。
ゼノウ、黒桜と桓騎軍幹部たちが討たれていく。
信は桓騎を助けに行こうとするが、桓騎軍伝令のオギコから「砂鬼一家を連れて脱出しろ」という桓騎からの最後の命令を聞き、砂鬼一家や桓騎軍のオギコや摩論たちと戦場を脱出する。
ここで元桓騎軍の那貴は、飛信隊を離脱し桓騎の元を目指すことになる。
ついに残り数騎となり李牧たちに包囲される桓騎。
桓騎は諦めておらず、桓騎の合図と共にゼノウが息を吹き返し趙軍上和龍を討つ。
李牧の右方から那貴が李牧目指して奇襲をかける。
桓騎は「1秒でも先に死んだらそいつの負けだよな」と言い、全員で李牧目指して突撃する。
李牧の目前まで進む那貴も討たれ、残りの桓騎軍側近たちも皆趙軍に討たれる。
残り1人になった桓騎の剣が李牧の目先まで迫るが、ついに力尽き宜安の戦いにて桓騎は戦死する。
秦国6大将軍である桓騎の戦死に列国は大いに湧く。
戦場を脱した飛信隊と楽華軍は秦国への帰路につく。
元桓騎軍の摩論は残党で傭兵団を結成し、砂鬼一家は昔桓騎と過ごした故郷へ帰ることにする。
69巻~ 『韓攻略』
咸陽で政と話す信は、騰らと韓への使節団の任務を命じられる。
法家である「韓非子」の秦への誘致と、近くに起こるであろう韓攻略のための下見である。
秦軍の敗北と桓騎の戦死を受け秦国軍総司令の昌平君は、中華統一への今後の方針を趙から韓へ狙いを変えていた。
韓王都の「新鄭」に着く秦の使節団。
そこに韓非子が現れ信に、「人は生まれながらにして善か悪か。人の本質は何だと思う?」と問いかけ…。
というのが69巻までの現在のキングダムのあらすじになります!
これから秦は本格的に中華統一へと乗り出していきます。
信らの活躍によって実際に滅ぼされる国が出てくるということです。
史実ではこれからどうなるの?
実際の歴史上では、これからの展開はどうなのでしょうか。
せっかくなので、ざっとこれからの歴史の流れを書いていきます。
・紀元前233年
趙の宜安を攻め、宜安を取った後の肥下の戦いで李牧に敗れる。
史実ではここで桓騎の名前が消えます。
李牧に討たれたか、敗戦の罰を恐れて燕に亡命したと言われています。
個人的には李牧に討たれてしまうのではないかと思います。
討たれる前のシーンで、桓騎の過去や蒙驁の副将になった回想シーンなんかが見れたらいいですね。
悪役で描かれていますが、頭も良くてカッコいい桓騎将軍のイメージがあります。
元野盗という設定で「国」というものにさほど興味もないと見えますし、亡命するくらいなら野盗に戻るのではないでしょうか。
マンガではどのように描かれるのか楽しみですね!
・紀元前230年
騰が10万の軍で韓を滅ぼす。
でました!騰将軍!
この通り、史実通りに行けばまず最初に滅ぶのは韓です。
・紀元前228年
王翦が趙を滅ぼす。
ここでついに王翦によって趙が滅びます。
この戦いに羌瘣が将軍として参戦しています。
マンガではどのように扱われるのでしょうか。
長年信達の前に立ちふさがっていた李牧は、この前年に王翦の策略によって、趙王から裏切りの疑いをかけられて処刑されています。
趙のために戦っていた李牧には、少し残酷な最後ですね。
李牧を罰した結果、趙は弱体化になり滅ぶことになるのですから。
・紀元前225年
王賁が魏を滅ぼす。
かなり苦戦するようですが、最後は水攻めによって魏の城を攻めたようです。
・紀元前223年
王翦と蒙武の連合軍によって楚が滅ぼされる。
ここで有名な話が、この王翦らの前に信と蒙恬の連合軍で一度楚に攻めているということです。
紀元前225年、20万の軍で楚に攻めた信と蒙恬は、敵将項燕によって7人の将校を失う敗北をきしています。
その後王翦に楚討伐の要請がかかり、今度は60万の軍で楚に攻めていきます。
このあたりの話はどのように描かれるのでしょうか。
ここでは軍総司令の昌平君も楚の王として敵になっています。(もともと昌平君は楚の出身です)
合従軍戦のような、かなり大きな話になるでしょうね。
ここまでたどり着くのに、一体あと何巻かかるのでしょうか。(笑)
・紀元前222年
王賁が燕を滅ぼす。
趙が滅んで秦と国境が隣同士になってからというもの、たびたび燕は秦から攻められていました。
紀元前227年に燕は、スパイを送り政を暗殺しようとするも失敗。
それの反撃にあい、首都ケイを落とされています。
その5年後に、ついに王が捕らえられ燕は滅びました。
・紀元前221年
信、蒙恬、王賁らにより斉が滅ぼされる。
滅ぼされるというよりは、斉の降伏です。
この時に出てくる斉の王が、45巻で秦にやって来た王建です。
ここでも降伏するにあたって、何かエピソードがありそうですね。
斉が降伏したことによって、ここに秦の中華統一は実現されたのでした!
これからが本番のキングダムにますます目が離せません。
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