テーマパークや遊園地でどうしたら働けるの?
「子供の頃大好きだったテーマパークで働きたい!」
「たくさんの人の笑顔が見れる場所で働きたい!」
「自分も思いっきり楽しみたい!」
テーマパークや遊園地で働くということに憧れを持っているという方は、実はたくさんいるのではないかと思います。
ただそれと同時に、「どうやったら働くことができるのか分からない」「自分にできるかどうか不安」「働くことで夢が壊れるかもしれない」などといった不安を感じることもるでしょう。
色々な不安や心配から、働くことに憧れを持ってはいるものの一歩踏み出せずにいる方も多いと思います。
今回は「テーマパークや遊園地で働くためには?」というのがテーマになります。
実際にレジャーの施設で働くとはどういうことなのか、また給料はどれくらいなのか、働くために学歴や資格は必要なのか。
こういった誰もが感じる不安に答えていきたいと思います!
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一言で働くと言っても色々な仕事がある!
テーマパークや遊園地で働くといっても、そこには本当に多くの種類の仕事があります。
どんな仕事があるのかざっと見ていきましょう!
アトラクションやレストランやショップなどで接客をする仕事もあります。
アトラクションの点検や整備をしたり、レストランのキッチンで料理を作ったり、ショップなどの在庫を管理したりする仕事もあります。
パレードやショーを行うエンターテイナーもいれば、照明や音響を演出したりショーの進行をサポートする裏方の仕事もあります。
施設内の清掃をしたり、救護室で応急処置をしたり、迷子や落とし物の対応をする人もいます。
駐車場で誘導したり、提携のホテルなどと結ぶ送迎バスなどを運転している人もいます。
接客の現場には出てきませんが、普通の会社と同じく人事もあるし経理や宣伝、企画などのたくさんの部署があります。
ざーっと書きましたが上にあるのはほんの一部分で、まだまだたくさんの仕事があります。
テーマパークなどに遊びに行って見える部分だけでなく、裏では本当にたくさんの人達が働いてるのがテーマパークや遊園地だと思ってください。
もし何か興味のある職種があるのであれば、詳しく調べてみるのがいいと思います。
同じ職種でも施設によって働き方が違ってきたりしますし、実はその職種は別会社(子
会社や派遣会社等)がやっているということもあります。
やはりテーマパークは非日常的な世界観なので、調べてもあまり情報が出てこない部分もありますが、私達が思っている以上にたくさんの仕事があってたくさんの働き方がある世界なのです。
こういった様々な職種や働き方というのは、実はパーク(施設)の規模の大小によって左右されている場合が多いです。
ということで次からは、「大手のパーク」「中小のパーク」という視点からテーマパークや遊園地で働くということについて見ていきましょう!
大手のパークでの働き方とは?
まずは大手のテーマパークでの働き方についてです!
具体的な施設名はここでは控えさせて頂きますが、よくアルファベット3文字とかで略して評されることが多いのが大手のパークになると思ってもらって結構です!(笑)
大手に関してはメディアでの露出も多いので知っている方も多いと思いますが、ほとんど従業員がアルバイト(パート)です。
パークの表で実際に接客をして働く従業員はもちろん、裏方の仕事やパークから離れた本社的な仕事でもアルバイトのスタッフがとても多いです。
正社員や契約社員で働いている人は、責任者クラス以上でないとあまりいません。
大手のパークは従業員の人数が半端なく多いです。
それこそ1日に数百~数千人が出勤したりするレベルです。
それだけ人件費もかかるということなので、多く(8割~9割)の従業員はアルバイトで働いています。
アルバイトに関しては学生とフリーターが大半です。
あとはシニアの方も最近は増えていますし、主婦(主夫)の方や他の仕事をしながら働いている方もいます。
部署によってだいぶ雰囲気も違うのですが、やはりテーマパークという場所だけあって比較的若い方が多い職場になります!
中小のテーマパークでの働き方とは?
次は中小規模のパークでの働き方についてです!
中小と言うとピンとこないかもしれませんが、まぁ基本的に大手のパーク以外全部中小のパークだと思ってください。(笑)
中小の施設の場合、施設によって運営の方法は大きく変わります。
大手のパークの様に大半がアルバイトで運営しているパークももちろんありますし、アルバイトやパートと同じくらい社員や契約社員で働いている人がいるパークもあります。
パークによって様々ですが、総じて見ると大手のパークに比べて正規雇用の比率は高くなるのが中小のパークになります。
大手のパークは「そこに夢があってそこで働きたい!」という人が多く働いていますが、中小のパークの場合「地元の高校や大学の就職先」となっていることも結構あって、テーマパークであると同時に就職先とされているという感じです。
もちろん中小のパークでも「そこで働きたい!」と高い情熱を持って引っ越しして働いている方もいます。
あくまで働き方の全体的な雰囲気を掴むための目安として考えてください!
ぶっちゃけ給料っていくらなの?
次は働く上で必ず必要になってくるお金の話です。
仕事の対価はお金でありますので、テーマパークの従業員である前に一人の人間としてお金の話は避けては通れませんね!(笑)
まず単刀直入に答えを書くと、「会社と雇用形態による」ということになります。
当たり前ですが同じ職種であっても会社(パーク)によって給料は変わりますし、雇用形態によって時給制だったり月給制だったりしてきます。
ただひとつ言えることは、アルバイトやパートで働いている人の給料はそんなに高くはありません。
例えばパートでフルタイム(準社員って言ったりします)で働いたとしても、年収で言うと200万そこそこってとこです。
労働時間は正規雇用の人と変わらないくらいでも、最近は改善されてきましたが基本的にこういった仕事は時給も安い(最低賃金やそれと変わらないくらい)ところが多いですし、ボーナスはもちろん無くて寸志が出るならいい会社ですねって感じです。
繁忙期はパークの営業時間も長くなり残業等も増えるので手取りは増えますが、反対に閑散期になると労働時間は短くなり手取りが減ります。
天候などによって勤務時間や勤務日数が左右されることもありますし、固定給が無いことの不安を感じることも多々あるのが現実です。
学生バイト等であれば入れる時だけ入るって感じなので特に気にする部分では無いと思いますが、生活費も稼いでいるフリーター等は不安定な部分を補うためにアルバイトを掛け持ちしている人も多いですね。
では次はアルバイトではなくて正社員などの給料はどうかという話ですが、基本的に「〇〇(運営会社名) 年収」で検索してもらったら平均的な数字は出ると思います。
ただここにも落とし穴があって、いわゆる本社的(オフィスワーク)なところで仕事をするのか、責任者的なポジションで現場で仕事をするのかによって年収には差があります。
ぶっちゃけると現場の仕事をしている人の給料は、平均年収みたいに高くありません。
社会人経験のある方は分かると思いますが、テーマパークも中身は会社なんで、まぁこんなもんなんです。(笑)
大手のパークの平均年収とかはけっこう高い数字が出ていますが、本社的な仕事をしている人の年収も含まれています。
例えばその大手のパークにアトラクションやレストランなどの責任者として就職できたとしても、出てきた平均年収をもらえることはあり得ませんので気を付けてください。
ちなみに中小のパークの場合、基本的にはそのパークがある地方の中小企業と同じかその平均よりも少し低いくらいの年収になります。
中小のパークは経営的に苦戦しているところが多いので、年収はそんなに高くなることはありません。
また大企業のグループ会社であるといった場合も多いですが、親会社からの出向で来ている人以外は特に給料に反映の無い話です。(ただ大企業のグループということで福利厚生などは充実していたりします)
テーマパークに就職するために学歴や資格は必要?
お金の話をした後は、では実際に就職を目指すに当たって必要なことについてを見ていきましょう!
まず「アルバイトやパートで働きたい!」といった場合ですが、この場合は特に学歴や資格というものは必要になりません。
アルバイトなどでも最低限として「高卒以上」という条件を出しているところはありますが、まぁでも条件としてはそのくらいです。
一部職種(調理や運転等)があるものは資格があれば有利ということはありますが、資格がなくても応募可能(採用後取得)のところも最近は多いです。
気になるパークや職種があれば一度調べてみるといいと思います。
次に「社員(契約社員)で働きたい!」という場合ですが、ここはけっこうシビアである場合もあります。
特に大手のパークであれば、最近は昔ほど学歴は(表面上)問われなくなってきましたが、希望する職種の経験などを求められます。
資格やアピールできる職務経歴がある必要があります。
新卒を採用して育てるというよりは、実績のある即戦力を求められるというイメージだと思ってください。(もちろん新卒採用も各社されてます)
新卒ではなくて中途(転職)でテーマパークに社員として働きたいという場合は、学歴や資格の条件がある場合はもちろん学歴や資格、そしてそれ以上に「どうしてもそのテーマパークで働きたい!」という情熱や仕事のスキルを求められます。
現場の責任者などだと仕事の立場上、アルバイトなどに対してリーダーシップを取っていく必要がある場面が多かったりします。
そういった仕事の経験などを求めらる傾向があります!
長くなりましたので上のことをまとめます!
・アルバイトやパートで働くなら学歴も資格も関係ないです
・社員として就職したいとなると話は別です
・要するに大企業に転職しようって話です
・学歴や資格はあるに越したことはありません
・高いスキルや熱い情熱が必要とされます
最近は現場の責任者クラスを新卒採用から1~2年かけて育てようっていう採用の仕方も増えてきています。
人手不足の波はこの業界にも確実に来ていますので、チャンスは増えているのではないかと感じています。(もちろんハードルは高いですが)
各社の採用ページなどを色々見て研究してみてください!
バイトから社員になるのは現実的なのか
就職や転職については上に書きました。
ではここでもう一つ。
「バイトから社員になる」ということの可能性について見ていきましょう!
恥ずかしいですしあまり表だって口にする人はいませんが、テーマパークが好きで働いている人の中には「バイトから社員になりたい!」と思って働いたりこれから働こうと思っている方もいると思います。
これについてですが、基本的にパークの規模によって可能性や方向性が分かれてきます。
まず大手のパークで「バイトから社員になる」ということですが、これは本当に狭き門です。
「めっちゃ仕事ができる」「めっちゃ上司に好かれる」「最低限それなりに有名な大学を出ている」これくらいの条件はクリアしていないと可能性はほぼありません。
これはあくまで可能性があるってだけの話なので、めっちゃ仕事ができてめっちゃ上司に好かれていたら絶対社員になれるとかそういった話では全くありません。
そして社員になれるといっても現場責任者としても社員であって、本社でテーマパークの未来を考える人たちにはなれません。
そういった本社での仕事がしたければいい大学に行って新卒で入り込むか、他企業で実績を積んで転職するしかないです。(いや本当に)
では次は中小のパークで「バイトから社員になる」ということですが、もちろんパークによって差はありますがこちらは比較的一般的です。
入社の段階ではパート(準社員)であっても、登用試験を受けることで社員になることが可能です。
そしてこちらの可能性は大手のそれとは比べ物にならいくらいの可能性があります。
中小のパークは中身は中小企業なので、仕事ができたり上司に好かれるタイプであれば出世していくことも可能です。
現場の社員からでも本社の社員へと移動していく可能性もあります。
ただ大企業のグループとかだと独特な事情もあって、親会社からの出向の人が上層部を占めていたりする場合も多々あります。
もちろんその人たちが優秀であれば別にいいのですが、現在の地方のテーマパークの没落を見るとそうでないことが分かっていただけると思います。(笑)
あくまで私の個人的な意見ですが、「テーマパークでバイトから社員になりたい!」というのであれば、大手では無くて中小の地方のテーマパークがおすすめです。
最初は準社員からのスタートでも、仕事に対してどんどん自分から手を挙げて能動的に取り組んでみてください。
決して周りのペースに合わせないことです。
そうすることで早い期間で社員登用してもらえる可能性が高くなると思います。
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テーマパークに夢はあるのか
「テーマパークや遊園地で働くには(なるには)!?」というテーマでずっと書いてきました。
何となくでも「パークで働く現実」や「パークに就職する現実」というものを感じて頂けたら嬉しく思います。
アルバイトやパートで普通に従業員(テーマパークのお兄さんやお姉さん)として働く分には、特に難しいことは何もありません。
シフトに入れるのか、接客に抵抗はないか、チームプレイができるか、といったことが大事になってきます。
アルバイトなら短期の仕事も多く募集されたりしています。
学校の長期休みの期間限定もあります。
興味のある方は、ぜひ一度働いて経験してみるのをおすすめします。
ただもしもあなたがテーマパークのお兄さんやお姉さん以上の仕事を望むのであれば、そこは狭き門になるかもしれません。
あなたの熱い情熱や仕事の実績が、その門を開くための鍵になるのでしょう。
今ではもう第一線は退いて別の仕事をやったりしていますが、何を隠そう私もテーマパークの夢に魅せられた人間の一人であります。
そこでの経験や知識を元に今回はこちらの記事を書きました。
「なぜ人はテーマパークに行くのだろう」
この問いに対して私は一つの答えを仮説しました。
「暇だから」
これが私の答えです。
かなり雑で適当な答えのようにも感じますが、極論を言うと人類の歴史とは暇の歴史であるとも私は感じています。
これ以上この話をすると全然関係のないオピニオン記事になってしまいますので、これ以上は掘り下げないでおきます。(笑)
基本的に人間は皆平和を願っています。
平成も終わり行くこれからの時代、つまりそれは暇への願いであると言えると私は思います。
庶民感覚では暇で間違いないのですが、その暇を取りに行く側からすると、それはもう戦争への願いと同じです。
テーマパークというものはそういうポジションにあると今の私は考えています。
テーマパークの枠を超えたプラットフォームを取ったものが、今後は生き残るのではないでしょうか。
細分化させてロングテールを取る戦法ももちろんありますが、それはもうテーマパークでなくともできることになるでしょう。
意味が分からないと思いますが、まぁこんな感じです!(笑)
人を笑顔にできる、とても貢献できる仕事だと私は感じでいます!